家族信託のメリットをわかりやすく簡単に解説!
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家族信託の5つの主なメリット
まずは、主なメリットとして、端的にはどのようなものがあるのかをご紹介致します。
財産活用、相続税対策が可能
後見制度では困難な、財産の積極的な活用が可能で、相続税対策を見据えた資産構成変更等も出来ます。
例えば、将来、介護施設に入った場合に空き家となる自宅を建替えて賃貸に出す等です。
事務負担が少ない
後見制度と比較して、財産管理を任される人の事務負担が少なく済むことがメリットとして挙げられます。これは、後見制度の場合には、身上監護も包括される(任意後見の場合、仕組み上は任意なのですが、実運用上は身上監護も包括した運用がされています)ことによります。家族信託は、後見制度よりも狭い範囲の対応となるため、事務負担も少なくなるとお考え頂ければ、イメージとしては間違いございません。
遺言では出来ない財産承継の形
家族信託では、従来、実現できなかった財産承継の形を実現することが可能であることがメリットとして挙げられます。
遺言では、自身の相続についてしか定めることが出来ませんが、家族信託であれば、信託財産については、自分の次の承継者の先についても指定することが可能です。
例えば、自分⇒妻(夫)⇒子⇒孫といった形です。こうした形を、受益者連続型信託と呼んでいます。